同志社開校の翌年(1876年)、廃校となった熊本藩立の熊本洋学校の卒業生や在校生約40人が、同校教員のL.L.ジェーンズの紹介で次々に同志社に入学しました。
その大半は10代。彼らはのちに日本のキリスト教史上「熊本バンド」と呼ばれた俊才揃い。「熊本バンド」の入学により、設立当初の同志社は一気にその内実を整えていきました。彼らはまさに「同志社のもうひとつの源流」を形作ったと言えるのです。
このキャンプでは、このような学生を輩出した地・熊本に焦点を当て、熊本草葉町教会やキリスト教に共鳴した学生たちが入学直前、「奉教趣意書」に署名しあった、花岡山をはじめとした「同志社ゆかりの地」を訪れます。
初期の同志社に強烈な個性を振り撒いた「熊本バンド」の学生の生き様とキリスト教について学ぶとともに、彼らと同志社創立者・新島襄との関わりを通して、同志社を見つめ、自らを省みようとする試みです。
開催日程 | 2024年9月4日(水)~9月6日(金) 〔2泊3日〕 |
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参加費用 | 15,000円 ※復路の交通費や昼食代等、別途費用が必要となります。 ※納入方法は申し込み確定後にご案内します。 |
参加資格 | 同志社大学生・大学院生 |
募集人数 | 20名 ※申し込み者多数の場合は、抽選となります。 ※申し込み者少数の場合は、中止になることがあります。 |
申し込み締切 | 2024年6月16日(日) 23時59分 |
申し込み方法 | こちら(Forms)からお申し込みください。 |
キリスト教文化センターでは、同志社を見つめ、そして自らを省みる2泊3日のプログラム“熊本キャンプ〜Doshisha Spirit Tour〜”を2022年9月7日から9日に実施しました。
今年で10回目となる熊本キャンプでは、創設期の同志社に学び、新島襄とともに同志社を支えた「熊本バンド」の足跡をたどり、草葉町教会牧師の講演を聞き、また横井小楠記念館やジェーンズ邸、花岡山など所縁のある地を巡り、同志社の礎となる各要素の理解を深めました。今回のキャンプに参加した、学生の2名の感想を紹介します。
熊本キャンプの3日間で、熊本草場町教会、横井小楠記念館、ジェーンズ邸、花岡山といった同志社ゆかりの地を訪れました。そこで同志社初期に深くかかわった「熊本バンド」の学生の活躍や生き様を肌で感じたこと、また、校友会の方々と交流の機会を持てたことで、多くの人が尽力し、同志社が現在まで受け継がれていることを実感することができました。
また、このキャンプに参加しなければ出会うことのなかった他学部・他学年の学生と3日間共に過ごしたことは、コロナ禍で学生生活を制限された私たちにとって非常に思い出に残るものとなりました。
私は来年から社会人になります。今回のキャンプで自分自身を顧み考えたことや、現地で得た知見を心に留め、同志社生であることに誇りをもってこれからの人生を歩んでいきたいです。
(心理学部 4年生<参加時>)
熊本キャンプは2泊3日で、1日目は熊本草葉町教会、2日目は横井小楠記念館、ジェーンズ邸、熊本城、3日目は花岡山をそれぞれ訪問しました。
このキャンプは同志社大学の設立に欠かすことができなかった熊本バンドの足跡をたどることが目的でありました。当時の明治維新に遅れたという熊本藩の状況とそれに危機感を抱いていた横井小楠の存在、ジェーンズの来日による熊本洋学校の設立などは全て熊本バンドが出来上がる要因となりました。
そして熊本バンドのメンバーたちの知力と積極性がなければ現在の同志社はなかったといえるほど、彼らの存在は大きかったと改めて学ぶことができました。
同志社大学は創立者たる新島襄の功績を全面に押し出していますが、熊本バンドもまた同志社にとって必要不可欠であったという事実を我々同志社に関わる者は忘れてはならないと思います。
(神学部 4年生<参加時> )
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